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南三陸町のために活動を続ける杉野幸雄さんをご紹介します

被災地支援イベント時等お世話になっている「三浦地域資源ユーズ株式会社」の千葉総務部長から、
「個人で、東日本大震災の被災地(南三陸町)への支援を続けているすごい人がいる」と教えていただき、早速お話を聞かせていただきました。


松輪区在住の杉野幸雄さんです。

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6月30日15時。杉野さんが23年乗っているという自前のトラックに「Mバイオたいひくん」という肥料を積み込んでいるところです。
「南三陸町支援グループ」という地域住民の組織に届けるそうです。ちなみにこの肥料は三浦地域資源ユーズの無償提供です。
これと、杉野さんが作ったミニ白菜50玉を積んで行くとのことです。

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積み込み作業終了後、杉野さんにお話を伺いました。
①活動を始めたきっかけを教えてください。
・千葉さんと13年来の付き合いがあり、千葉さんが南三陸町出身であることを知っていました。
被災直後のニュースを見てそれを思い出し、「大変な状況なんだから行こう」ということで始めました。
被災直後からキャベツや大根、肥料を届ける活動をおこなっています。

②今回のご予定を教えてください。
・前回3月に行ったとき「南三陸町支援グループ」の方に、「肥料が必要」だといわれたので「7か8月に行きます」と約束しました。自身の都合もありますが、東北は寒くなるのも早いので、早速今晩出発し、届けに行きます。
・南三陸町に野菜や肥料を届けに行くのは、今回で12回目になります。大体いつも日帰りで、現地にいる滞在時間よりも、移動時間のほうが長くなります。
・それから、伊里前小学校で、食育の授業を実施する予定です。
給食に使ってもらうためにキャベツを送っていたことをきっかけに始まりましたが、この活動は4年目になります。
 ―どんなお話をされるんですか?
・例えば、ピーマンとカラーピーマン(パプリカ)の話です。普通のピーマンは、花が咲いて2週間くらいで実りますが、カラーピーマンは花が咲いてから2か月もかかります。
実は、三浦市でも7年前から保健所や、学校の依頼を受けて授業をしています。今日も、剣崎小学校の全生徒さんに話をしてきました。

③定期的に行っていて、南三陸町の状況はどうですか?
・行く度に道が変わっちゃう。土地のかさ上げをしているので、仮設道路の通っている場所が毎回違います。最終的には同じところに行きつくのですが。
仮設の道には街灯がひとつもないので、地元の方でも、夜中にはとても通れないようです。

④今後の活動のご予定は?
最初に自分で決めたとおり、仮設住宅がなくなるまで、あるいはトラックが動かなくなるまで、行きます。

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「そういえば、被災地支援を始めるまで、一人、車で宮城県まで行ったことなんてありませんでした。」という杉野さん。
23年乗っているというトラックですが、丁寧にお手入れされているようで、ぴかぴかでした。
杉野さんには、体に気を付けて、活動を続けていただきたいと思いました。
そして改めて、被災された各地域の、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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お話を聞かせていただきました杉野さん、ご協力いただきました三浦地域資源ユーズの皆様、ありがとうございました。
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最後に、三浦地域資源ユーズのロビーにて、3日(日)までかながわリサイクル認定製品展示会をおこなっています。陶器や衣類など、様々なリサイクル製品を見ることができます。
また、来場者は抽選会に参加することができます。「Mバイオたいひくん」も当たるかも?!ぜひ見学してみてください。