三浦市における地域福祉活動を進めるため、前5年度に続き、令和6年度から令和10年度までの三浦市地域福祉活動計画策定となりました。
　三浦市は広さ31．44平方キロメートル、令和5年の人口はおよそ4万人。気候は温暖で産業には水産、農業、工業をそろえ、風光は明媚で多くの観光地を擁しています。観光に来る方も多く、神奈川県のみならず東京からも多くの方が日帰り観光に来られます。また、東京からの別荘地帯としても、手ごろな距離です。
　一方、人口は平成6年の5万人余をピークに昭和40年代後半と同じくらいにまで減少しています。昭和40年代は高度成長を迎え、三浦市の人口も右肩上がりだったのですが、同程度の人口でも現在は減少の一途をたどっています。また、三浦市の来遊観光客数も平成30年をピークに減少しています。
本書作成に当たっては、こういった状況を鑑み、三浦市の長所を打ち出し、市民の生活、経済の発展に役立つことを考えました。また、もう一つ心がけたことはまず何はなくとも、本書があってよかった！と思われることです。それにはひごろ皆さんが持っている疑問に対する具体的な回答を提供できることが大切です。たくさんの施策や便利な施設があっても、どれをどう使ったらよいかわからないということがままあります。困ったとき、迷ったときに手に取りたくなるような冊子であること、これをみれば少なくともどこに相談すればよいのか交通整理ができることを考えて策定しました。お茶の間や玄関先において、ちょっと手に取ってみたくなる、そして困っている人を見たときに勧めたくなる、そんな本なら目標達成です。文言は平易であるが、正しいことを重視して話し合いを重ねました。さらには全国津々浦々で手に取られ、参考にしていただけるような計画書となることを目途としています。
さて、人口減少ばかりでなく、高齢化も三浦市が抱える課題です。厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力が低下し」「心身の脆弱性が出現した状態」をフレイルといいます。「要支援」の状態を意味します。
　面積32平方キロ弱という小さな市ですが、農業都市、観光都市として資源がいっぱいです。空は晴れ渡り、畑では豊富に野菜が育ち、マグロを筆頭に水産物にも恵まれているという、素晴らしい三浦。この美しい三浦が人口減少、高齢化を克服し、日本全国のお手本となりますように。
　そして最後に、本書が皆様のお役に立ち、私たちの気持ちを伝える温かいものとなりますように。

三浦市民生活向上会議委員長
鈴 木 ゆ め

（１）第5次三浦市地域福祉活動計画（pdf）
（２）市民の行動計画（pdf）